18弾環境のまとめ・19弾環境の展望【前編】(4ママ)
1. 前弾環境のまとめ
当初、筆者は18弾環境が17弾環境より、イージーな環境になるのではないか?と実は少し考えて果たしてそうではなかった。
握るデッキのアーキタイプこそ日々増やしてはいるものの、【4ママ】を基本的に握って戦う筆者にとって、
・レベル5にグロウするデッキが増える(【ミュウ】のレベル5化、【ユキ】の強勢等)
・レベル5にグロウするデッキが増える中での速攻の増加(【2アン】【止めママ】等)
これらの現象は好ましいものではない。
レベル4でアーツを保持しながら殴り合う環境が、【4ママ】にとってワンチャンの取りやすい環境であった、というのが筆者の結論である。
果たして、全体的な視点でみれば【散華ウリス】の登場は、環境に一石を投じることとなった。
《エニグマ・オーラ》の難点であった、面が空いてしまい、結果的に防御力を大きく高めることが出来ない、という部分を、面を埋めるエクシード能力を保持することによって解消し、レベル4に上がってからの優位性を大きく身につけたアーキタイプである。
主だって環境の主力であったのはこの【散華ウリス】と【アロス・ピルルク】であったのは間違いない。
では、この2デッキに対して、【4ママ】としてどのような相性的問題が生じ、その対策として考えられる手段にどのようなものがあるのか。
【散華ウリス】
・《ナナン》《イフリート》で中盤から点数を取られ、4グロウ時のライフアドバンテージを作れない
→先行を取れれば、パワーダウンバニッシュのリスクが下がる、放置もやむなし
・《エニグマ・オーラ》による盾回復
→《イノディ》によるルリグアタックストップ、2回エクシード吐かせれば弱体化
【アロス・ピルルク】
・ハンドさえあれば無限に守れる・・・リソース差で殺される
→とにかく迅速に殺しに行く、序盤フルパン(コインピルルク時は多量のエナとともにベット《ドント・アクト》を構えられる可能性があり、判断が難しい部分)、グロウスキップ《全知》も積極的に
つまるところ、
・【ウリス】【ピルルク】(その他不利対面と考えられる【あや】など)に対しては、それぞれの特性に応じて、可能な限り最善の選択を取って、ワンチャンを取りに行く
・【2止めアン】【爾改】など速攻デッキに対しては、全面的に殴り合いつつ《生生流転》などで最低限のケア
・【ミュウ】【ユキ】など高レベルデッキに対して、序盤から積極的に殴り、アーツを早い段階で吐かせて、アーツ残数で大きくアドバンテージを取ることでグロウによるアドバンテージに対抗する
といった形での対応が18弾環境において有効であった。
2. 前弾環境構築における主要カード
・《イノセント・ディフェンス》
先述の通り、【散華ウリス】の台頭により《避難勧告》によるルリグアタック無効化では不十分となったことが大きい。
トラッシュ回収やバニッシュ耐性についても、当該環境における「攻め」の有効な選択肢であったことも特筆されたい。
・《スガミチ》
《ウエキ》と異なり、レベル調整を要さなくなったため、非常にデッキの回転力が向上した。終盤に引いてきても、雑に出して起動を使い、リムーブするだけで、十分有効札に。
・《創造》
《スガミチ》の登場により、ユニークスペルの有効性が向上。エナと、有効札を同時に供給する一石二鳥のカード。
・《オレセン》
【あや】など、メイン面開け・アタック面開けの両方を苦としないアーキタイプに対する選択肢。